インプラント治療をする割合って?インプラントをしてる人ってどのくらい?|東金市の歯医者|ぐみょう今井歯科医院

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インプラント治療をする割合って?インプラントをしてる人ってどのくらい?


インプラントは、失った歯を補う方法として、審美面・機能面から人気の治療法です。

しかし、その普及率は国や地域によって大きな差があります。


この記事では、インプラント治療の普及率を日本と海外で比較し、日本で普及が進んでいない背景について詳しく解説します。


■インプラント治療の普及率:日本と海外の比較

◎日本のインプラント普及率

日本でのインプラント治療の普及率は、約3.2%とされています。


令和4年 歯科疾患実態調査結果の概要


この数字は、他国と比較すると低い水準となっています。

高齢化が進む日本においては、インプラント治療のニーズは高いものの、実際に治療を受けている人の割合は限られています。


◎韓国の状況

普及率トップの韓国では、インプラントをされている方が約10%と、日本よりも高い水準です。

その後にイタリア、スペイン、スウェーデンなどの国が続きます。


■日本のインプラント治療のメリットと普及率が低い理由

◎治療費が高い

治療費の高さは、インプラント治療が日本で普及しにくい大きな理由の一つです。


保険適用外となる場合が多いため、1本あたり30万〜50万円程度の費用がかかり、経済的負担が大きいことが、治療を受ける人を制限していると考えられます。


ただ、アメリカなど、国によっては保険制度がないにも関わらず、日本よりインプラントの普及率が高い国もあります。


一概に治療費が高いから普及率が少ない、とはいえない面もあります。


◎技術や設備

歯科医師の技術や設備の格差も普及を妨げる要因です。


インプラント治療には高い技術力と専用設備が必要で、全ての歯科医院で受けられるわけではありません。


熟練した歯科医師がいる医院も限られているため、治療を検討する患者様が思いとどまるケースもあるかもしれません。


◎歯に対する意識の違い

歯に対する意識の違いも背景にあります。

欧米諸国では、歯の健康や審美性に対する意識が高い傾向があります。


一方で、日本では「痛くなったら歯医者に行く」という考えが比較的根強く、予防や審美目的での治療が普及しにくい状況です。


見た目や細やかな機能面はとにかく、噛めればいいと考えている方が多い傾向にあり、小さい頃からきれいな歯がステータスとなる、欧米諸国とは考え方が違う一面があります。


■変わりつつある意識と制度

◎予防意識の向上

最近では、インプラント治療に限らず、歯科業界全体で予防歯科の重要性が広く認識されるようになりつつあります。


定期的な検診や早期治療が進むことで、歯の健康への意識が高まり、インプラント治療へのハードルも下がると期待されています。


◎保険適用の拡大

一部のケースでのみ保険適用が認められるようになっていますが、適用範囲のさらなる拡大が望まれています。

経済的負担が軽減されれば、治療を受ける人も増加する可能性があります。


◎治療法の進化

インプラント治療は、技術の進歩により治療期間が短縮され、安全性も向上しています。


昔より事故や失敗といったトラブルも減少傾向で、患者様自身のセルフケアにも意識をしてもらうことで、インプラントの寿命も伸ばせるようになっています。


インプラントは、デジタル技術を活用した精密な治療計画が可能となり、患者様にとってより受けやすい治療へと進化しています。


【普及率アップへの道】

インプラント治療の普及率は、日本では約3.2%と低いものの、韓国や欧米諸国は高い普及率を誇っています。


治療費の高さや歯科医師の技術格差、歯に対する意識の違いが日本での普及を妨げる要因となっています。


それでも、インプラントは失った歯を自然な形で補う良い治療法です。

今後、予防歯科の普及や保険適用範囲の拡大、技術革新によって、日本でもインプラント治療の普及が進むことが期待されます。


インプラントを検討中の方は、信頼できる歯科医院での相談をおすすめします。


ぐみょう今井歯科医院
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