歯並びと健康寿命には大きな関わりがあります。
しかし、具体的にどのような関わりがあるのか知っている方は少ないかもしれません。
歯並びが悪いとさまざまなリスクがあるため、これらのリスクによって口腔内の環境が悪化し、その結果、健康寿命に影響があるということは少なくありません。
では歯並びが悪いと、具体的にどのような影響があるのでしょうか。
健康寿命とはどういうものかについても合わせて解説します。
目次
■健康寿命とは
◎日常生活が制限されることなく生活できる期間
健康寿命とは「日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことをいいます。
具体的には、
1.社会生活を営む上で制限のない期間
2.自分は健康であると自覚している期間
3.認知症のない期間
4.日常生活動作(食事・排泄など)を営む上で制限のない期間
5.介護保険の認定を受けない期間
の5項目に分けて、その状態を評価します。
◎健康寿命を伸ばす大切さ
健康寿命を伸ばすと、よりよい社会生活を営める期間が長くなり、楽しみや挑戦してみたいことなどにより時間を使うことができます。
■歯並び、噛み合わせによって高まるリスク
◎消化に悪い
歯並び、噛み合わせが悪いと、食物をきちんと噛み切ったりすりつぶしたりができないことから、消化が悪くなって、胃腸への負担となる可能性があります。
一口に30回噛むのが理想といっても、その咀嚼効率は、噛み合わせによって大きく変わるといっていいでしょう。
よく噛んで、味が口腔内に広がるほど唾液の分泌も盛んになります。
そのため、さらに胃腸に負担をかけにくくなります。
◎清掃性が良くない
歯並び、噛み合わせが悪い場合、歯磨きをした時に毛先が届きにくいなどのデメリットがあります。
そのため、磨き残しができてしまい、歯周病やむし歯のリスクが上がります。
歯周病やむし歯は喪失二大原因に当たるので、この2つのリスクが高いということは、より歯を失いやすい口腔内環境といえるでしょう。
歯を1本失うと、左右の歯に負担がかかりやすくなるため、歯を再び失うリスクも上がります。
多くの歯が口腔内に残っていると食べられるものも多くなります。
反対に、失うほど食事の選択肢は狭まります。
残った歯の本数はその方の生活の質に大きな影響を及ぼすといえると思います。
◎発音、構音障害
歯並び、噛み合わせが悪いと発音、構音にも影響が出ます。
発音、構音はコミュニケーションにおいてとても重要なため、おしゃべりをより楽しむためにも歯並び、噛み合わせの改善は重要です。
◎顎関節症のリスク
歯並び、噛み合わせが悪いと顎関節症のリスクが上がります。
片側で噛んでいる、一部の歯に負担が行くような状態は顎関節の大きな負担になります。
顎関節症になると咀嚼に障害が出て、食事を楽しめなくなる可能性があります。
■噛み合わせを改善する治療
◎マウスピース矯正
歯並び、噛み合わせを改善するにはマウスピース矯正がおすすめです。
最近では40代~50代を過ぎてから矯正治療を行う方も増えてきました。
将来のリスクを考慮して、もし歯並びや噛み合わせの悪さに気づいた時には早めに治療することが大切です。
◎インプラントなど
歯を失った後、そのままにしておくとお口全体の歯並びに悪影響があります。
インプラント治療を受けるなどして、きちんと喪失歯部分を補っておきましょう。
【歯並び、噛み合わせは健康寿命と密接につながっている】
歯並び、噛み合わせは健康寿命と密接なつながりがあります。
歯並び、噛み合わせが良くないなと気づいたら、早めの相談をおすすめします。
最近では、マウスピース矯正の登場により40代~50代を過ぎてから矯正治療を行う方も増えています。
当院ではマウスピース矯正(インビザライン)での矯正治療を行っております。
ご検討の方はお電話/WEB予約からご相談ください。