根管治療について

しっかりと検査・診断を行い、
精度の高い根管治療を
提供しています
根管治療とは、歯の奥深くや神経までむし歯が進行してしまっている場合に行う治療です。患者様によって根管の形状は大きく異なり、途中で曲がっていたり、複雑に枝分かれしていたりと狭く入り組んでいます。また、感染部分を見逃してしまったり、取り残したりしてしまうと痛みや炎症が再発し、再治療となってしまうため難易度が高く、術者の技術によって左右される治療でもあります。
CONSULTATION こんな場合はご相談ください
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できるだけ歯を抜きたくない
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長く歯を残したい
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歯の根の治療を繰り返している
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神経を取る必要があると言われた
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根管治療が中々終わらない
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他院で抜歯と言われた
保険診療で行う根管治療と
自由診療で行う根管治療の違い
結果や成功率に大きく差があります
保険診療 | 自由診療 | |
---|---|---|
成功率 | 20%以下 | 90%以上 |
通院回数 | 2~8回 | 1~3回 |
治療時間 | 15分~20分程度 | 90分程度 |
視野 | 肉眼 | マイクロスコープ を使用 |
使用器具 | 制限あり | ニッケルチタン ファイルを使用 |
衛生環境 | なし | ラバーダムを使用 |
薬剤 | 制限あり | 害が少ないもの |
再発率 | 高い | 低い |
保険診療で行う根管治療には
このような制限があります
治療方法
の制限
使用する
設備・器具
の制限
使用する材料
の制限
治療時間
の制限
根管治療後の詰め物・
被せ物の選択について

根管治療の成功率は、
詰め物・被せ物の適合・
素材の選択で
大きく変わります
根管治療が終わった後は、きちんと噛めるようにするための詰め物や被せ物を作製します。素材は保険診療と自由診療から選択することができますが、素材の選択によって根管治療の成功率は大きく異なります。
当院の根管治療

様々な設備や器具・
材料を使用した
精密な根管治療を
提供しています
精密な根管治療を提供するためには、口腔内をしっかりと把握し、感染部分を取り残すことがないよう、明瞭に見ることのできる環境を整えることが重要です。当院では、様々な設備や器具を駆使した精密な根管治療を提供しています。

マイクロスコープの使用
肉眼の25倍拡大することのできるマイクロスコープを使用することで、患部を明るく照らし、はっきりと見ることができます。感染してしまった神経や血管の取り残しを防ぎ、再治療のリスクを軽減します。複雑な形状をしている根管の治療を精密に行うためにも、マイクロスコープの使用が欠かせません。

歯科用CTの使用
歯科用CTによるレントゲン撮影は、患部を三次元的に立体画像で確認することができるため、通常のレントゲン撮影ではわからなかった歯根の数や方向、神経の位置などもしっかりと把握することができます。根管治療の精度を上げるためにも、歯科用CTによる検査・診断はとても重要です。

ラバーダム
歯にゴムのシートをかけるラバーダムによって唾液や細菌の侵入を防ぎます。舌や粘膜を傷つけてしまう心配もなく、器具や材料の誤飲、治療の水が流れ込むのを防ぐ特長があります。

ニッケルチタンファイル
複雑な根管の形状でも柔軟に対応することのできるニッケルチタンファイルを使用しています。曲がった根管にフィットするため根管内部にキズを作りにくく、歯に優しい特長があります。

MTAセメント
生体親和性に優れ、周囲の細胞を再活性させるだけでなく、殺菌作用があります。また、封鎖性が高く、穴を塞いだり歯の強度を上げたり、保存することが可能となります。

⻭根端切除術や再植などの、
外科処置を伴う治療に
対応することが
可能です
根管治療を続けても症状の改善や治癒が見られない場合は、歯の根の先端(根尖)と周囲の病変を同時に切除することで細菌を全て取り除く「歯根端切除術」や、一度歯を抜いて処置を施し、再度元の場所に戻す「再植」などの外科的処置を行い、歯の機能の回復を目指します。

しっかりと時間を確保した
丁寧な根管治療を
提供しています
歯は治療を繰り返せば繰り返すほど脆くなり、少しずつ抜歯に近づいてしまいます。そのためできるだけ少ない回数で治療を完了することが大切です。当院では1回90分で治療を行い、再治療とならないよう、丁寧な治療を行っています。
治療の種類
- 精密根管治療
- 歯科用CTやマイクロスコープなどの様々な設備や器具、保険診療では使用できない素材を使用して行う根管治療です。患者様によって根管の形状は大きく異なり、途中で曲がっていたり、複雑に枝分かれしていたりと狭く入り組んでいるため難易度が高く、術者の技術によって大きく左右されます。
- 抜髄
- 生きている神経を取り除くことを抜髄と言います。根管治療は抜髄から始まるため、きちんと神経を取り除く必要があり、根管の見逃しや取り残しが起こることによって再治療が発生してしまいます。
- 感染根管治療
- 感染根管治療とは、過去に根管治療を受けた歯髄のない歯が、二次う蝕などによって再度感染してしまっている状態や、打撲など何らかの理由で死んでしまった歯に対して行う根管治療を感染根管治療と言います。
- VPT治療
- VPT治療とは、歯の神経(歯髄)が生きている場合に行う治療で、歯髄温存療法とも言われています。むし歯を取り除いた後にMTAセメントと呼ばれる特殊なセメントを詰めることで神経を温存することができます。
- 破折ファイル除去
- 根管治療を行う際に使用するファイルと言われる器具が、根管の中で折れてしまうことがあります。問題なく経過している場合は無理に除去する必要はありませんが、破折したファイルが原因で痛みや膿が溜まったり、歯肉が腫れたりしている場合は除去する必要があります。
精密根管治療の流れ

- 1 精密検査
- 口腔内撮影やデンタル・歯科用CTによる撮影を行い、根管の状態を確認します。

- 2 診断・治療計画の説明
- 採取した様々なデータを基に診断を行い、今後の治療計画を丁寧にご説明いたします。

- 3 隔壁の作製
- ラバーダム処置をするためには、金属の器具を歯にかけて装着する必要がありますが、歯冠部の歯質が少ない場合はかけることができません。そのため、コンポレットレジンなどの材料によって壁を作る処置(隔壁)を行います。

- 4 ラバーダム処置
- 患部のみを露出させるラバーダム処置を行います。唾液などによる細菌感染の予防や舌のケガの防止、薬液や粉塵などの誤飲を防ぐなどのメリットがあります。

- 5 治療開始
- まずはむし歯を取り除きます。その後、歯の神経(歯髄)を取り除き、根管内を薬液で洗浄します。洗浄後、根管内部の空洞を埋めるための薬を詰め、仮の蓋をしておきます。

-
6
支台・被せ物の
作製・装着 - 被せ物を被せるための支台(土台)を作製します。その後、型取りを行い、被せ物を作製します。被せ物が完成し、装着したら治療は終了です。
費用
料金表
抜髄 | 前歯 | 55,000円 |
---|---|---|
小臼歯 | 66,000円 | |
大臼歯 | 88,000円 | |
感染根管治療 | 前歯 | 88,000円 |
小臼歯 | 99,000円 | |
大臼歯 | 121,000円 | |
歯根端切除術 | 前歯 | 55,000円 |
小臼歯 | 66,000円 | |
大臼歯 | 88,000円 | |
意図的再植 | 100,000円 | |
破折ファイル除去 | 33,000円 |
※表示金額は全て税込みです。
お支払方法
当院では、
下記のお支払方法が可能です。
銀行振込 現金での
お支払い
カード VISA/JCB/
Mastercard/
など
ローン 低金利
分割払いでの
お支払い
医療費控除について
1年間(1月1日~12月31日)に10万円以上の医療費を支払った場合は、医療費控除によって一定の金額の所得控除を受けることができます。ご自身の支払いに限らず、生計を共にするご家族が支払った医療費も対象となります。詳しくは国税庁のホームページをご覧ください。
注意点・リスク・副作用
・歯根の破折などが存在する場合は、治療の成功率が低下する可能性があります。
・根管治療は必ず成功するというものではありません。
・根管治療を中断した場合、再び細菌感染を起こす場合があります。
・治療後、一時的に痛みが増す可能性がありますが、あくまでも一時的な反応ですのでご安心ください。