根管治療の保険診療と自由診療は何が違う? 通院回数や成功率が違うって本当?|東金市で精密根管治療|ぐみょう今井歯科医院

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根管治療の保険診療と自由診療は何が違う? 通院回数や成功率が違うって本当?


根管治療は、むし歯が神経まで達したときや、過去に神経を治療した歯が再び痛み出したときに必要になる処置です。


一般的には保険診療で対応できるケースが多い一方で、当院では自由診療の根管治療を行っています。


今回は、保険と自費、それぞれの根管治療にどのような違いがあるのか、通院回数や成功率なども含めて詳しく解説します。


■根管治療とは?

◎歯の中の神経を取り除く処置

根管治療とは、むし歯や炎症によって感染を起こした歯の神経を除去し、内部をきれいに消毒して、薬を詰めてふたをする治療のことです。


この処置によって、ご自身の歯を抜かずに使い続けることができるため、歯を残すための最後の手段ともいえるでしょう。


◎中の見えない治療

根管は細く複雑な構造をしており、肉眼では確認しづらいため、高度な技術と器材が必要になります。

わずかな見逃しや汚れの残りが、治療の失敗や再発につながるリスクがあるのです。


■保険診療の根管治療とは?

◎必要最低限の器材で行う

保険診療では、国が定めたルールの中で使用できる器材や材料、時間などが制限されています。

例えば、使用できるのは基本的に肉眼や簡易的なルーペ、ステンレス製の器具などで、治療時間も限られているため、1回あたりの処置内容が制限されやすいです。


◎通院回数が多くなりがち

1回の治療でできる処置量に限界があるため、1本の歯に対して数回に分けて通院が必要になるのが一般的です。

中には、5回〜6回以上の通院が必要になるケースもあります。


◎成功率に幅がある

保険診療での根管治療は、再発率が比較的高いのが課題といえます。

再治療が難しい歯や、根が曲がっている歯などでは、さらに成功率が下がる傾向にあります。


■自由診療の根管治療とは?

◎制限のない器材を使用できる

自費診療では、保険制度の制限を受けないため、マイクロスコープやラバーダム防湿、ニッケルチタンファイル、超音波器具などの機材を使用できます。

これにより、見落としのない処置が可能になり、治療の質が上がります。


◎通院回数が少なくなるケースも

1回の治療に十分な時間を確保できるため、短期間で治療を完了できることが多いのも自費診療のメリットです。

たとえば、1回~2回の通院で治療が完了する場合もあります。


◎成功率が高い

マイクロスコープなどで根管の中を直接確認しながら治療ができるため、成功率は90%以上ともいわれています。

特に、再治療が必要な難症例や奥歯の治療において、その差は顕著です。


■根管治療|保険と自費の違いを比較すると?

 

保険診療

自由診療(自費)

使用
器具

肉眼・簡易ルーペ

マイクロスコープ・CTなど

薬剤

保険適用の材料

自由診療の材料使用

通院
回数

4〜6回以上が一般的

1〜3回程度に短縮可能

費用

数千円〜1万円前後

5万円〜15万円程度(医院による)


■自由診療は予防の選択肢

◎再治療を防ぐために

根管治療は、治療が不完全だと再発しやすく、再治療を繰り返すことで歯質が減ったり、歯槽骨がダメージを受けたりするという課題があります。


そのため、この1回を確実に成功させて、将来の再発を防ぎたいという視点で治療法を選ぶこともできます。


自由診療は費用面では高く感じられるかもしれませんが、再治療や抜歯・インプラントへの移行といった将来的なリスクを減らす意味で、検討できる治療法でもあります。


【治療の質が変わる、保険と自費の根管治療】

保険診療と自由診療の根管治療には、使用できる器材・治療手順・成功率・通院回数などに違いがあります。

どちらを選ぶかは、患者様の予算や何を重視するかによって異なります。

どうすればこの歯を長く残せるかという視点で、歯科医師としっかり相談し、納得のいく治療法を選ぶことが大切です。


ぐみょう今井歯科医院
歯科医師
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